AIサマリーは、難解な特許文書からAIが特許の核心(用途・課題・効果など)を抽出し自動で要約・構造化したデータを収録し、平易な言葉での検索や、発明の用途・課題を可視化する分析を可能にする機能です。
これまで専門家でなければ困難であった特許情報へのアクセス(読解・検索・分析)がさらに容易になります。
AIサマリーは、3つのコア機能で構成されています。
AIサマリーは、BASIC/Mini/Corpプランの契約ユーザーが標準機能として利用できます。
Freeプランのユーザーは対象外です。
AIサマリー 対象国
・日本(JP) 特許・実用新案公報(WOJP除く)
3つのコア機能
1.AIサマリー表示
生成AIが特許・実用新案公報の全文を解析し、発明の核心を4つの観点で整理・要約して表示します。
独自要約:この発明は「何に使えるのか(用途)」「何を解決するのか(課題)」「どんな良いことがあるのか(効果)」「技術的なポイントは何か(特徴)」の4つの観点で、平易な文章で要約。
分類ラベル:発明の用途・課題を体系的に独自分類した用途ラベルと課題ラベルを収録し、直感的な発明の理解をサポートします。
表示方法
検索結果画面の上部バーにある「AIサマリー」をクリックすると、独自要約と分類ラベルの表示に切り替えることができます。
または、表示項目設定で、AIサマリー関連の項目を選択することで、公報の原文+AIサマリーを同時に表示することもできます。

付加項目の表示
特許請求の範囲・明細書の表画像について、AIのOCR処理により抽出したテキストデータも収録しています。
表示項目設定で、該当項目を選択することで表示することが可能です。
・請求の範囲 表(JP)(AIテキスト)
・明細書 表(JP)(AIテキスト)
その他
・エクセルダウンロード
AIサマリーの独自要約や分類ラベル、特許請求の範囲・明細書の表画像の各テキストは、エクセルダウンロードで各項目を選択することで、ダウンロードすることができます。
・PDF抄録ダウンロード
AIサマリーの独自要約(用途/課題/効果/特徴)を対象に、PDF抄録でダウンロードできます。
PDF抄録ダウンロードの項目選択で、「AIサマリー」を選択してください。
※AIサマリーを選択すると、1ページあたりの表示件数が2件となるため、ご注意ください。
・データ更新
AIサマリーで収録している独自要約(用途/課題/効果/特徴)と分類ラベルデータは、公報の原文テキスト収録後、約1日前後に収録されます。
AIサマリーで収録しているテキスト(独自要約、分類ラベル等)は、API連携オプションで取得できません。
2.AIサマリー検索
AIサマリーのテキスト情報を検索対象とすることで、思い立ったときに誰でもすぐに関連特許を検索できます。
テキスト検索:専門用語を知らなくても、普段使っている平易な用語やキーワードを入力するだけで、関連する特許がヒットしやすくなります。
AI検索:開発アイデアの自然な文章を入力するだけで、従来よりもさらに関連度の高い検索が得られます。
検索方法
・テキスト検索
詳細検索条件のフィルター条件で、「共通」→「AIサマリー」を選択することで、独自要約(用途/課題/効果/特徴)や分類ラベル(課題ラベル/用途ラベル)を対象にテキスト検索が実行できます。
特許請求の範囲の表画像、明細書の表画像をAIによりOCR処理したテキストデータも収録されており、そのテキストに対しても検索することができます。
・AI検索
AIセマンティック検索の「類似文書検索」モードで、「AIサマリー特徴量」を選択することで、AIサマリーの独自要約(用途/課題/効果/特徴)を対象にAI検索を実行できます。
AIサマリー専用のアルゴリズムを導入し、文脈を考慮した検索を行うことができ、より関連度の高い特許を検索できます。
・AI分類予測
AI分類予測の対象特徴量で、「AIサマリー 用途/特徴/課題/効果/IPC(JP) (セマンティック)」を選択することで、AIサマリーの独自要約(用途/課題/効果/特徴)を対象に、AI分類予測を実行できます。
3.AIサマリー分析
AIサマリーの分類ラベル情報を活用し、分析機能を強化します。
用途・課題マッピング:特定の技術分野において、どのような「課題」に対し、どのような「用途」の特許が多く出願されているかを瞬時にマッピングし可視化できます。
操作方法
マップ可視化機能の集計条件で、「共通」→「AIサマリー」で、分類ラベル(用途ラベル・課題ラベル)や技術キーワードの情報を軸にマップで可視化することができます。
Patentfield AIRとの連携
AIサマリーの独自要約と分類ラベル、特許請求の範囲の表画像、明細書の表画像の各種テキストデータは、Patentfield AIRの査読対象として選択することができます。
「査読対象設定」で、各種テキストデータを選択できます。分類ラベル(用途・課題ラベル)と表画像テキストデータは、「書誌事項」のスクロールから選択できます。
アップデート20250930
AIサマリーのコンテンツ追加
2025年9月30日(火)にAIサマリーについて、新たにコンテンツ(項目)を追加します。
今回追加するコンテンツは以下の3項目で、「AIサマリー」と「AIサマリーグローバル」のすべての対象公報に追加されます。
・AIサマリー 名称
生成AIを利用して、発明の内容を理解できるコンパクトな名称です。
・AIサマリー 一文要約
生成AIを利用して、発明の用途/課題/効果/特徴をコンパクトに一文でまとめた文章です。
・AIサマリー 技術キーワード
生成AIを利用して、発明の用途/課題/効果/特徴から抽出した、技術的に特徴のあるキーワード群です。
「一文要約」と「技術キーワード」は初期設定では表示されません。表示項目設定にて、一文要約と技術キーワードの項目を追加することで、検索結果画面に表示することができます。
その他追加・変更
AIサマリーのテキスト検索およびマップ可視化の集計条件設定において、従来は「日本(JP)」カテゴリーに「AIサマリー」を掲載しておりましたが、AIサマリーグローバルの追加に伴い、「共通」カテゴリーに移動します。
AIサマリー名称/一文要約/技術キーワードの追加に伴い、以下の項目が変更・追加されます。
・テキスト検索において、「AIサマリー 用途/課題/効果/特徴」の項目に、名称と一文要約を追加し、「「AIサマリー 名称/一文要約/用途/課題/効果/特徴」に変更します。
・マップ集計条件の「AIサマリー」について、「技術キーワード」を追加しました。AIサマリー技術キーワードを用いて、特許を分析・可視化することが可能になります。
エクセルダウンロードのダウンロード項目に、「AIサマリー 名称」と「AIサマリー 一文要約」がデフォルトで追加されます。
その他AIサマリーの項目については、適宜ご自身で選択してダウンロードをしてください。
検索結果画面のマップ可視化機能で、マップの集計軸のデフォルトが「AIサマリー 用途中分類」になります。
AIサマリーグローバルオプションがない場合で、初回検索実行時に、海外特許のみ(WOJP含む)検索した場合は、「AIサマリー 用途中分類(JP)」を表示するデータがないため、「IPCサブクラス」が選択されます。
アップデート適用日
2025年9月30日(火)
※「AIサマリーグローバル」は、2025年10月1日のリリース日から利用可能になります。
免責事項
AIサマリーの独自要約、用途ラベル、表画像等の各種テキストデータは、生成AIで出力したものであり、AIの性質上、その完全性・正確性・網羅性・適法性等をPatentfieldが保証するものではありません。